今日はCAROLのお別れパーティーがあった。

 

3日前に急にローマから連絡があり

CAROLが帰ることになった。

仕事が決まったということなので

めでたいんだけど。

あまりに急すぎて。

 

Carol はフランス人の女性で。

12年間ローマで生活していた。

聞いたことはないけど

10歳は年上だと思う。

きゃしゃでかわいらしい女性だ。

小さな顔には大きすぎるめがね。

ひとなつっこいCarol。

 

チュニジアには1月にきて。

同じクラスではないんだけど、

ルームメイトがイタリア人なのもあって

(彼女はイタリア語を話す)

よくうちに遊びに来たり

一緒に出かけたりしていた。

KELIBIAにも一緒に旅行した。

 

3日前に連絡があったときは

まだたしかじゃなかったんだけど、

今日のお昼の電話で

明日発つことが決定。

急遽パーティーをすることになった。

 

お昼をみんなで食べた後

お土産用のTIZI の料理を手伝って

プレゼント作成。

いろんなものを用意する時間がなかったけど

手作りのプレゼントって一番うれしいと思う。

 

大判のきれいなノートに

チュニジアの写真を切り張りして。

面白かったできごとをつづり。

あとはパーティーで

みんなにメッセージを書いてもらうことに。

 

パーティーはCAROLの家で

親しいメンバーで小人数だった。

いいパーティーだった。

でも別れ際はやっぱりしんみりで。

いろいろ先のことを

考えずにはいられない。

 

こんなふうに

これからたくさんの人を

見送るのかとおもうと。

みんなでそんな話をして帰った。

 

 

 

 

 

 

お・・・お金がおろせない!?


先週末からお金がおろせません。

数々のキャッシュコーナーに行くも、無駄。

 

うわさによると、チュニジアでは

月末はこういうことがたびたびおこる、らしい。

誰もがお金が必要で

みんながおろすので

キャッシュコーナーに現金がなくて

おろせない、という。

近所の小さなキャッシュコーナーは

週末お金がおろせないことがあって。

最初はそのせいかな、と思っていた。

だけど今週になってもおろせず。

市街で試してもだめ。

友達から以前もこういうことがあって、

そのときは長くつづいた、ときいた。

 

でも、家賃払わなきゃなんですけど!!!

銀行にどこでおろせるか聞きに行く。

ガムをくちゃくちゃ噛んだ窓口のおばちゃんが、

「うわー日本人がアラビア語でしゃべりよるー!!!」

と、ひとしきり笑っったあと、

「ハビブ・ブルギバ通りに行けばおろせるよー!」

と教えてくれた。

ハビブ・ブルギバ通り(チュニスのメインストリート)

で試しました。

はい、だめ。

 

いくつかの銀行に行って、

どこならおろせるか聞くも、

「どこでもおろせるよ」。

そして、私のカードの問題だということに。

 

いやいや、カードいれる以前にほとんどのATMに

「ただいま使用できません」

って書いてあったり、

カードを入れることができても

「請求金額が高すぎます」って書いてあったり。

私だけじゃなくて

多くの人がおろせなくて困ってるんですけど!

って言っても。

「いやいや、そんなはずはない」

と。あげく、

「このカードほんとに使えるの?」

「使ったことある?」とか。

 

たぶんたいていのチュニジア人は

この問題に慣れっこで銀行に言わないみたい。

他の外国人の友達も

「おろせないんだからしょうがないよ、うちらのせいじゃないもん」

と言ってた。

 

こういう銀行の対応が

いい加減、信じらんない、

と思うのは日本人だけ?

いや、私だけ?

 

こっちにきてから

うわーーみんな変!!!変すぎる!!!

って思うことがたくさんあって。

でももし「みんな変」って思うなら、

逆にきっと「自分が変」なのかも、って思うようになった。

(3月の話をそのうち書きます。)

 

とにかくチュニスのセンターでお金がおろせない、

という異状自体に

こんなに慌てているのは

私を含めごく少数らしい。

 

大家さんが銀行に勤めているそうなので

きっと分かってくれるでしょう。。。

いつもは前もって用意してるんだけど。

先週おろせなかったときに

旅行から帰ってから、とか思ったのが甘かった。

次回からは月末より前におろします。

今授業でアラブの文学について学んでいる。

今日は文学と愛について話していて。

クラスメートのハリーマがとっても輝いていた。

 

マダム・ハリーマ(推定年齢45歳)

だんなさんの仕事関係でチュニスに住んでいる

ナイジェリア人のハリーマ。

お子さんが2人海外の大学にいて、

小さな子と二人とだんなさんと

チュニスで一緒に住んでいるらしい。

普段は口数の少ない彼女だけど、

感じはいいけど威厳があって存在感がある。

 

去年、最初の授業で自己紹介のときに

「私は主婦です!」

と自信満々に答えた彼女。

 

仲良しのハンガリー人のMARIAは

それがとっても印象的だったらしく。

ハンガリーでは自分が主婦っていうのはみんないいたがらないそうだ。

『私は仕事をもっていません、だから家にいるの』って感覚があるんだそうだ。

「ごめんなさい、私、主婦なの」って恥ずかしげに言うんだそうだ。

「だから「私は主婦です!」って

  あんなに自信ありげに言ったハリーマを

  私、誇らしく思うわー」

ってマリアは言ってた。

 

そんなハリーマ。

今日は夫婦の現状について話していて

いつになくとっても積極的に発言していた。

 

テーマは夫婦の間に何が必要か。

愛、尊敬、信頼、相互援助、共同、真実、

忠誠心、隠し事をしないこと、義務、権利、

などがあがった。

そしてそのうち何が一番必要か、

個人的には夫婦間に何を望むか、

主人公にはなにが欠如していたのか。

それらは現実にはどうか。

 

どこにもない、という意見。

 

ハリーマは

「あるわ。

  全部ある、

  ハリウッドに・・・」

と言った。

ハリウッドの中だけねー。

先生おおうけ。

 

私はすべての家庭にあると言った。

すべての夫婦間、家庭にあるはずで、

問題はそれをお互いが気付かなかったり、

十分でない、と思ったりするんだ、と言った。

 

十分でない愛?十分でない信頼?

それって何なの?

という意見。

 

理想だけでたいていの家庭にはない、

という方向に。

その時ハリーマが言った。

「あるわ。

 全ての夫婦のあいだに。

 結婚する前はね。」

 

すごい。

今日おもしろいよ、ハリーマ。

ハリーマは静かだけど

いつもはにかんだ微笑みで幸せそう。

彼女の結婚生活がうまくいってないとは

誰も思わない。

彼女の皮肉のきいたジョークに

授業後みんなが話していた。

「来たね、ハリーマの時代が!」